社員同士の「風通しの良さ」は全ての基本職場の心理的安全性を見える形で確保する

統括研究員 谷川大致
監修・執筆統括研究員 谷川大致
社員同士の「風通しの良さ」は全ての基本職場の心理的安全性を見える形で確保する

職場改善を進めたいなら、最初に社員同士の風通しの良さから見直してみましょう。では風通しの良さとは何か?
私たちは「困ったことがあればすぐ周囲に話せる雰囲気=風通しの良さ」だと考えています。

疑問や心配事があっても、同僚や上司が敵に見えていると人は何も打ち明けられません。その職場で弱みを見せたらダメだと感じてしまうからです。
そうではなく、何かあればすぐ隣に相談できる、上司に話せるという雰囲気に変える必要があります。

どんな改善策も、良い関係性がなければ効果なし

「嫌いな人からのアドバイスは響かないけれど、好きな人から同じ内容を言われたら気になる」という体験はありませんか。職場の関係性も同じです。
日々のやり取りで親近感が持てれば人は相手の意見を聞こうと思い、そうでなければスルーしてしまいます。

管理職としては、それぞれが良い関係性を保ち、お互いの話を聞こうと思うマインドを醸成して「風通しの良さ」を実現する必要があります。そのための具体的な行動は意外なほど簡単です。

まずは挨拶! すぐできて最も効果的な方法

最初のアプローチは「挨拶」です。今の職場では挨拶が生まれていますか。静かな朝を迎えているようであれば、率先して自分から「おはようございます」と声を出してみましょう。
最初は誰も返事をしないかもしれません。それでもめげずに毎日続けてください。職場でも同じ問題意識を持った人から声が上がり、返してくれる人が増えていきます。

人には「返報性の法則」があり、多くの人はもらうばかりでは心苦しいので返したくなってきます。挨拶をきっかけに、もらって返すという関係性が構築できるのです。これは最も簡単で効果的な方法です。

「ありがとう」を共有して、お互いの役割を認識する

次に職場で大切にしたい言葉は「ありがとう」です。「ありがとう」が飛び交う職場は間違いなく雰囲気が良く、お互いに話しやすい風通しの良さが生まれます。
営業や推進を担当する人であれば、お客様からの「ありがとう」がやりがいにつながっているのではないでしょうか。しかし、その成果は決して一人だけで作ったものではないはずです。内勤の事務職、管理する総務職、フォローする技術職の皆さんの力も必ず借りています。

だからこそ、お客様からいただいた「ありがとう」を他のサポートしてくれた皆さんにも分け、「いつもありがとう」と伝えてください。
気恥ずかしい場合は、伝える仕組みを作ります。「サンクスカード」を用意して箱に入れていくシステムもその1つです。「ありがたいな」と思ったときに書いて箱に入れ、月に1回は集計して結果を共有します。

これは人への感謝を伝えられると同時に、自分への感謝も届くのがポイントです。何気ない行動が誰かの役に立っていると分かると、誰もが前向きに仕事に取り組めるようになります。小さなことですが、この成功体験が職場全体の空気を変えていくのです。

実はまだ、職場の「心理的安全性」は確保されていない

マズローの欲求5段階説」は知っている方も多いと思います。まず睡眠や食事などの生理的欲求があり、誰にも攻撃されない安全性欲求があり、その上で居場所がある社会的欲求が生まれます。それらが満たされて承認欲求や自己実現につながります。

実はまだ、2段階目である「安全性欲求」が満たされていないケースがほとんどです。今の職場では安心安全が担保されていますか。弱みを見せたら負けてしまうという気持ちが生まれるのであれば、まだ安全ではありません

この安全と安心感を構築するのが、今日紹介した挨拶と「ありがとう」という言葉です。組織として大切なのは情報を常に共有し、お互いに能力を高め合える環境です。それを実現する最初の一歩として有効なのがこの2つです。今日からでも実践してみてください。

次の世代のために一歩前へ進みましょう。

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