ムリ・ムラ・ムダの削減
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農機販売の営業活動において、皆さんも「無料サービス」を提供していませんか。
将来の大きな取引を見込んで、今損をしても無料で対応したほうがよいという考え方があります。
サービスの内容はさまざまです。ちょっとした部品交換、ちょっとした修理、ちょっとしたメンテナンスなど、確かに手間がかからず、お客様に喜ばれてやりがいを感じるかもしれません。
しかし会社の利益面から考えると、この「無料サービス」をやたらと提供してしまうのは問題です。
今回は過剰なサービスを減らす具体的なヒントを紹介します。
私たちは、「無料サービス」には2種類があると考えています。
一時的にサービスを無料で提供しますが、相手が恩に感じて高額農機の購入につながるなど、金額の明確な利益が出せるものです。
惰性でサービスを無償化してしまっているだけで利益がなく、実は有償サービスとしてお金をいただいたほうがよいものです。
「無料サービス」は前者のみとし、数を絞って提供するのが理想です。
後者はチームで話し合って徐々に減らしていくべきサービスなので、まずは後者を見直してみましょう。
つい惰性で行ってしまう「無料サービス」はなぜ発生するのでしょうか。
以下のような理由が考えられます。
しかし、これらには解決する方法があります。
上記の営業改善を取り入れるとき、欠かせないのは管理職によるチームマネジメントです。
メンバーには必ず農機の専門知識があり、修理対応できる技術力があり、それらはしっかり料金をもらえる立派なスキルです。
対応力がある1人の人間が1時間動けば相応のコストが発生します。
それは請求してよいことなのだと繰り返し伝えていきましょう。
また、メンバーには日報を書いてもらい、毎日確認してコメントをつけるようにします。
ここから日々起こっている部門の「無料サービス」の場所・換算した金額・内容を把握し、その後のお客様の購入につながったかどうかを分析しましょう。
この際は金額を明記するのがコツです。修理の無料対応を繰り返しても購入にならない、逆に補助金の案内を2回行ったお客様は購入しやすい、など「無料サービス」の効果が見えてきます。
打率が高いものだけ残し、後はしっかりと費用回収を行ってください。この絞り込みで無駄な費用が大幅に削減できます。
日々の業務で改善まで手が回らないときは、ぜひ私たちにご相談ください。
こちらで皆さんのチームと営業状況をヒアリングして、最適な改善策をお伝えします。
次の世代のために一歩前へ進みましょう。
皆様からのご連絡をお待ちしています