令和5年度農林水産省の食品ロス削減総合対策事業のうち食品ロス削減等課題解決事業の
食品ロス削減への関心が高まっています。
背景に、国連ではSDGs(持続可能な開発目標)が定められ、
食品ロスの資源循環等に係る政策の企画・立案に当たっても、
SDGsとの連動性が強く求められています。
このため、大企業だけでなく中小企業においても取り組みを始めています。
しかし、この食品ロス削減の取組みは、緒に就いたばかりであり
新技術の動向を俯瞰できる資料があまりありません。
しかも技術革新のスピードが速く、取り組みを始めようとしても、
中小企業をはじめ民間団体が単独で状況を把握することは難しいといえます。
そこで、現時点で有効な技術がなにか、将来期待できる技術について、
技術レベル別で新技術を調査し、新技術マップを作成いたしました。
加えてそれらの導入事例について収集し公表することにより、
食品産業にかかわる団体が、着手することを促し、
日本の食品産業のロス削減をすすめます。
研究Phase
15.ナノバブル
食品製造用水にナノサイズの気泡を発生させることにより、殺菌や鮮度保持を図る技術
開発Phase
13.食品高圧処理技術
食品に高圧をかけることで、微生物を非活性化し保存期間を延長する技術
14.高周波誘導による過熱水蒸気システム
短時間で最大700度まで加熱水蒸気を昇温させ短時間で乾燥処理を行う技術
実証Phase
8.AIによる画像処理を用いた自動除骨技術
食肉処理工程において、三次元画像とX線画像をAIを用いて個別認識して、ロボットにより自動で脱骨・除骨する技術
9.業界団体主導で開発したロボットシステム
業界団体主導のもと専門家を集め人工知能(AI)・量子コンピューター・ロボットシステムを共同開発
10.野菜品質評価指標
野菜の品質を定量化することで消費者/需要者ニーズと生産者シーズのマッチングを円滑に行える指標
11.魚のアラ、鳥のガラの骨肉分離技術
「魚のアラ」「鶏のガラ」に残る可食部分を骨と分離してミンチ状に抽出する技術
12.微粉砕粒度計測技術
大豆などを細かく砕いた微粉末の粒度分布や比表面積等を計測する技術
市場投入Phase
1.賞味期限のUVレーザー印字
インクリボンを使わず、包装フィルムの内部を発色させることで消えない印字をする技術
2.過熱蒸煎機
未利用部・規格外品・残渣などを300℃〜500℃の過熱水蒸気で、殺菌・乾燥を行いパウダー化する技術
3.味覚センサー
世界初の味覚センサー技術。食品を先味で6項目、後味で3項目数値化することができる
4.ガス置換包装
食品包装内の空気を食添ガスと置換し、微生物の増殖や食品の酸化による劣化を防止する技術
5.電子レンジ対応スキンパック
シーラントとポリプロピレン底材の改良により、電子レンジの加熱に対応したスキンパック技術
6.ステンレスのブラスト表面加工
粉体・食品・包装材の付着抑制や金属の耐磨耗・耐久性・摺動性改善など、製造ライン設備に付与する表面改質技術
7.料理からのドリップ防止技術
料理食材からのドリップを抑えることで、作り立ての見た目や食感を維持する技術
開発Phase
17.食品ロス削減ブランディング①
食品ロス削減を前面に出し、エシカル消費を訴求するブランディング
実証Phase
17.食品ロス削減ブランディング②
食品ロス削減の取組みに賛同する取引企業を認証、デザイン化したロゴの共有などを通しブランディング
18.青果物のコールドチェーンネットワーク
青果物ごとに適温で運ぶことで鮮度(水分量)を保ち、青果の消費期限延長を可能にしたコールドチェーンネットワーク
市場投入Phase
16.AI需要予測と自動発注の在庫・流通最適化技術
小売店のデータをもとにAIによる動的な需要予測と自動発注で在庫・流通を最適化する技術
研究Phase
24.魚肉ねり製品技術の3Dフードプリンタへの応用
魚のすり身で水産物を再現する技術の応用。3Dフードプリンタの原材料開発に取り組まれている
開発Phase
22.レーザー型3Dフードプリント
液槽にレーザーを照射することにより高速で3Dフードプリント造形物を生成する技術
23.嗅覚センシング技術
嗅覚センサーを用いて、見た目ではわかりにくい食品の腐敗などを検知することができる技術
実証Phase
20.3Dフードプリントとパーソナルデータ連動技術
個人の健康状態や栄養摂取状況や好みをもとに、3Dフードプリンタによって、オンデマンドで食品を構築する技術
21.中食食品の冷凍食品化
おにぎり等を凍結させて、賞味期限を長くしたうえで流通させ、消費者へは電子レンジで加熱して提供する手法
市場投入Phase
19.強電磁場凍結技術
強い電磁場の中で冷凍させることにより、水分子の挙動を制御し瞬間凍結させることで細胞の破壊を防ぐ技術
研究Phase
30.音と振動によるバーチャル食感デバイス
食感を再現させるため、咀嚼する動作を検知しその動きに合わせて音と振動を発生させるデバイス
開発Phase
29.視覚変調による味覚操作に関する研究
AR・VR技術により、見える食品と実際の食品が違う場合に発生する味覚変化に関する技術
実証Phase
27.ビュッフェにおける消費量予測
重量センサを用い来客数とビュッフェ料理の適切な追加調理量を予測する技術
28.食用油劣化抑制フィルター
食用油の利用において、フィルターを介し油の劣化速度を抑制する技術
市場投入Phase
25.こめ油の調合による植物油の保存安定性の改善
米油を食用油に1割~数割混合することにより、酸化を抑え、食用油の寿命を伸長させる技術
26.食品廃棄物の自動識別によるロスの記録・分析
AI搭載カメラにより食品廃棄物の種類を把握し、廃棄食品ごとの重量を測定する技術
2024年3月 戦略農業振興支援ネットワーク合同会社作成
30.音と振動によるバーチャル食感デバイス
食感を再現させるため、咀嚼する動作を検知しその動きに合わせて音と振動を発生させるデバイス
適応が想定される業種
製造飲食24.魚肉ねり製品技術の3Dフードプリンタへの応用
魚のすり身で水産物を再現する技術の応用。3Dフードプリンタの原材料開発に取り組まれている
適応が想定される業種
製造小売15.ナノバブル
食品製造用水にナノサイズの気泡を発生させることにより、殺菌や鮮度保持を図る技術
適応が想定される業種
製造29.視覚変調による味覚操作に関する研究
AR・VR技術により、見える食品と実際の食品が違う場合に発生する味覚変化に関する技術
適応が想定される業種
製造飲食23.嗅覚センシング技術
嗅覚センサーを用いて、見た目ではわかりにくい食品の腐敗などを検知することができる技術
適応が想定される業種
流通小売飲食22.レーザー型3Dフードプリント
液槽にレーザーを照射することにより高速で3Dフードプリント造形物を生成する技術
適応が想定される業種
小売飲食17.食品ロス削減ブランディング①
食品ロス削減を前面に出し、エシカル消費を訴求するブランディング
適応が想定される業種
流通小売飲食14.高周波誘導による過熱水蒸気システム
短時間で最大700度まで加熱水蒸気を昇温させ短時間で乾燥処理を行う技術
適応が想定される業種
製造13.食品高圧処理技術
食品に高圧をかけることで、微生物を非活性化し保存期間を延長する技術
適応が想定される業種
製造28.食用油劣化抑制フィルター
食用油の利用において、フィルターを介し油の劣化速度を抑制する技術
適応が想定される業種
小売飲食27.ビュッフェにおける消費量予測
重量センサを用い来客数とビュッフェ料理の適切な追加調理量を予測する技術
適応が想定される業種
飲食21.中食食品の冷凍食品化
おにぎり等を凍結させて、賞味期限を長くしたうえで流通させ、消費者へは電子レンジで加熱して提供する手法
適応が想定される業種
流通小売20.3Dフードプリントとパーソナルデータ連動技術
個人の健康状態や栄養摂取状況や好みをもとに、3Dフードプリンタによって、オンデマンドで食品を構築する技術
適応が想定される業種
小売飲食18.青果物のコールドチェーンネットワーク
青果物ごとに適温で運ぶことで鮮度(水分量)を保ち、青果の消費期限延長を可能にしたコールドチェーンネットワーク
適応が想定される業種
流通小売飲食17.食品ロス削減ブランディング②
食品ロス削減の取組みに賛同する取引企業を認証、デザイン化したロゴの共有などを通しブランディング
適応が想定される業種
流通小売飲食12.微粉砕粒度計測技術
大豆などを細かく砕いた微粉末の粒度分布や比表面積等を計測する技術
適応が想定される業種
製造11.魚のアラ、鳥のガラの骨肉分離技術
「魚のアラ」「鶏のガラ」に残る可食部分を骨と分離してミンチ状に抽出する技術
適応が想定される業種
製造10.野菜品質評価指標
野菜の品質を定量化することで消費者/需要者ニーズと生産者シーズのマッチングを円滑に行える指標
適応が想定される業種
製造小売9.業界団体主導で開発したロボットシステム
業界団体主導のもと専門家を集め人工知能(AI)・量子コンピューター・ロボットシステムを共同開発
適応が想定される業種
製造8.AIによる画像処理を用いた自動除骨技術
食肉処理工程において、三次元画像とX線画像をAIを用いて個別認識して、ロボットにより自動で脱骨・除骨する技術
適応が想定される業種
製造26.食品廃棄物の自動識別によるロスの記録・分析
AI搭載カメラにより食品廃棄物の種類を把握し、廃棄食品ごとの重量を測定する技術
適応が想定される業種
飲食25.こめ油の調合による植物油の保存安定性の改善
米油を食用油に1割~数割混合することにより、酸化を抑え、食用油の寿命を伸長させる技術
適応が想定される業種
小売飲食19.強電磁場凍結技術
強い電磁場の中で冷凍させることにより、水分子の挙動を制御し瞬間凍結させることで細胞の破壊を防ぐ技術
適応が想定される業種
小売16.AI需要予測と自動発注の在庫・流通最適化技術
小売店のデータをもとにAIによる動的な需要予測と自動発注で在庫・流通を最適化する技術
適応が想定される業種
流通小売飲食7.料理からのドリップ防止技術
料理食材からのドリップを抑えることで、作り立ての見た目や食感を維持する技術
適応が想定される業種
製造小売飲食6.ステンレスのブラスト表面加工
粉体・食品・包装材の付着抑制や金属の耐磨耗・耐久性・摺動性改善など、製造ライン設備に付与する表面改質技術
適応が想定される業種
製造5.電子レンジ対応スキンパック
シーラントとポリプロピレン底材の改良により、電子レンジの加熱に対応したスキンパック技術
適応が想定される業種
製造流通4.ガス置換包装
食品包装内の空気を食添ガスと置換し、微生物の増殖や食品の酸化による劣化を防止する技術
適応が想定される業種
製造流通3.味覚センサー
世界初の味覚センサー技術。食品を先味で6項目、後味で3項目数値化することができる
適応が想定される業種
製造2.過熱蒸煎機
未利用部・規格外品・残渣などを300℃〜500℃の過熱水蒸気で、殺菌・乾燥を行いパウダー化する技術
適応が想定される業種
製造1.賞味期限のUVレーザー印字
インクリボンを使わず、包装フィルムの内部を発色させることで消えない印字をする技術
適応が想定される業種
製造流通2024年3月 戦略農業振興支援ネットワーク合同会社
次の世代のために一歩前へ進みましょう。
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