コンサルタントが見るPMIの世界
30〜40代である中堅の皆さんは、若手のほかベテランとのコミュニケーションでも苦労しているのではないでしょうか。
特に管理職として「年上の部下」に業務をお願いするのは、とても難しく感じるかもしれません。
しかし彼らには若手にはない経験や技術、ノウハウがあります。若手とベテランの間にいる中堅世代こそ、その蓄積を将来へつないでいく役割を担っています。
では、どうすればベテラン社員の経験を若手へ伝えられるのでしょうか。私が考える具体的な方法は以下です。
ベテラン社員本人に「あなたに求める役割は業績アップよりも知識や技術の承継」だとはっきり伝えます。長年勤めている社員であれば、必ずその人にしかない強みや伝えるべきノウハウを持っています。
「あなたの強みは○○」と明示し、それを伝えるサポートをしてほしいと依頼してください。本人も自分の存在意義やこれまでの貢献が報われていると分かるので、協力してもらいやすいはずです。
営業職であれば、若手社員とベテラン社員が同行できるようにコーディネートします。直接2人で訪問するのもいいですし、若手がタブレットやPCを持って訪問し、オンライン会議ツールでベテランが参加する方法もアリです。
若手がアイスブレイクをした後に営業のコアな部分をベテランが受け持つようにすれば、「どんな会話で相手のニーズを引き出すのか」「どのようにクロージングするのか」などのやり方を一緒に体験できます。
若手にとって大きな学びになるでしょう。
チームが困難な状況になったら、ベテランに意見を求めます。おそらく長年の経験からの手法・考え方を教えてもらえるはずです。
意見をもらったらメンバーの前で感謝を伝えることも忘れないでください。
この方法を心掛ければチーム内の風通しが良くなり、若手とベテランのお互いが尊重し合える環境が実現できます。
次の世代のために一歩前へ進みましょう。
皆様からのご連絡をお待ちしています