JA(農協)で推進業務をうまく進めるコツ

統括研究員 谷川大致
監修・執筆統括研究員 谷川大致
JA(農協)で推進業務をうまく進めるコツ

これまで47都道府県の農協に出向きました。
どの農協さんでも推進・整備業務ではとても苦労しています。
特にマネージャーの皆さんからよく聞く課題は次の3つです。

第1に、突発的な整備が多いこと。
第2に、若手が抜けていってしまうこと。
第3に、企業として収益が出せていないこと。

人員が減ると少ないメンバーで突発的な対応をしなければならず、その件数が増えると通常業務である推進や整備に手が回りません。
いつも忙しい環境はさらなる離職を招いてしまいます。

これを防ぐには日々のチーム管理が重要です。
具体的には次のようなルーティンを作るのがオススメです。

日報をつけてもらい、毎日フィードバックする

チームメンバーには、訪問先のほか、次の項目を1行ずつでいいので記録してもらいます。

  • お客様が今困っていることは何か?
  • お客様はこれから何をしようとしているか?
  • 自分がそのとき何をしたのか?
  • 今後、自分たちは何をできそうか?

部下がつけた日報は毎日チェックしてアドバイスをしてあげてください。
1週間溜めて見るのではなく「毎日」が重要です。
その日の困りごとについてはその日に声がけします。

1カ月の訪問件数を決めて、守らせる

訪問といっても挨拶程度で構いません。
地域や季節によって実践できる数は変わると思いますが、例えば1日5軒ずつ回ることを決めてください。20日間実践すれば月100軒の農家さんと顔合わせできます。

若手にとっても訪問のルーティンができると場数が増え、推進や整備での会話や交渉が必ず上達します。地道な活動ですが一番効果が出るといっていいでしょう。

①の日報に履歴が残れば次の推進のヒントになります。
部下と上司で日報を共有すれば、不具合が起きる前にチームで対応でき、結果的に突発する整備の件数を減らせるのです。

突発案件を減らして若手に働き続けてもらうためには、やはり基本を習慣づけるのが重要です。
職場に浸透させる方法が分からない場合はご相談ください。農協の状況に熟知した私たちがアドバイスできます。

次の世代のために一歩前へ進みましょう。

皆様からのご連絡をお待ちしています

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