農水省のプロジェクト「SDGs対応型施設園芸 事例普及事業」に参画しました
弊社は農水省の令和4年度の「施設園芸事例普及プロジェクト」に参画し、全国で好成績をあげている農家の皆さんのお話を聞きました。47都道府県、計77件のインタビューを終えて気づいたのは「元気な施設園芸」の共通点です。
収益を伸ばし、社員が笑顔で働く、清々しい施設には以下3つの共通点がありました。
元気なところは、どこも「我々は消費者の皆さんに作物を供給しなければいけない」という供給責任を意識していました。
農作物なので、天候に左右されたり思わぬアクシデントに見舞われたりするのは当然といえば当然です。しかし環境に甘んじることなく「その上でどうするか」を常に考えている。
自分たちが約束した収量を上げられなければ、あのスーパーのあの棚が空いてしまう。買いたい・食べたいと思って来るお客さんの要望に応えられない。その危機感をもって目標点から逆算をして、日々の管理を行っているのが「元気な施設園芸」の共通点でした。
多くの農家は地元のパートさんの力を借りています。特に家庭のある女性なら、家族の突発的なイベントは優先せざるを得ません。それでも休める・交代できるというシフト環境が整っているところは離職率が低いです。
また、作業に対して「これだけの作業が完了し、これだけの貢献をしている」という点を数値化したところは、仕事の成果が見えやすく公平感を保っています。
「元気な施設園芸」のハウスに入ると、空気が清々しく、作物の良い香りが満ちています。これは常に床を清潔に保ち、作物にとって適切な環境を管理できているからです。
逆に「元気のない施設園芸」のハウスでは床に枯れた葉や茎、ゴミなどがそのままになっていました。ここから悪い臭いが発生するだけでなく病原や害虫が育ってしまう元になります。
作物ごとの温度、水、養分といった生育環境を整えることも重要でありますが、清潔を保った施設が好成績を出しています。
もしこれから「元気な施設園芸」を目指すのであれば、まず①の意識を持つのが早道だと考えています。
次の世代のために一歩前へ進みましょう。
皆様からのご連絡をお待ちしています