親会社であるヤマガタデザイン株式会社が、農業に着手する形で2019年に設立したヤマガタデザインアグリ株式会社。ビニールハウスは51棟で、1.71ヘクタールにもおよび、32棟で有機JASの認証を取得しています。
有機資源を活用し、農作物を栽培。
機能性の高い土壌改良材の開発や、資材の調査・研究も行っています。
「持続可能な農業を庄内から」という志を掲げるヤマガタデザインアグリ株式会社は現在、グループ会社にてロボットの開発(グループ会社「有機米デザイン」)や農業経営者の育成(鶴岡市立農業経営者育成学校「SEADS」の一部運営)も実施しています。グループ全体で、栽培以外の切り口でも庄内の農業を支えている存在となっています。
豊かな土壌を実現するべく、研究・検証を繰り返す
主にベビーリーフを栽培しており、収穫量は10aあたり350〜500kgで年間約31,000kg、販売額は後述する商社を合わせ約1億2,000万円。他にもおかひじきや、夏場にはミニトマトの栽培にも着手しています。主な販売先は地元のスーパーや都内のデパート、ネットスーパー、全国の生協などです。
さらに、有機肥料の使用など一定の栽培基準をクリアした農作物を地域内で仕入れ「SHONAI ROOTS(ショウナイルーツ)」としてブランディングを行い、販売。消費者から「美味しい」と喜ばれているとともに、仕入先の地元農家からは、販売機会の拡大による売上・利益増に関して高い評価と信頼を獲得しています。
ビニールハウスは51棟。他農家と比べて数が多く、その分管理にも気を配る
同社のマーケティングにおける強みは、「有機農業の実戦と研究」「地域商社」「農業資源の開発及び販売」の3つであると考えられます。
ビニールハウス51棟で有機栽培を実施。庄内地域の有機資源である豚糞、炭、食品加工業を営む過程で生まれる菌床などを自社の栽培に活用しています。
また、自社で開発をした機能性の高い土壌改良材の効果検証や全国のバイオスティミュラント資材の調査・研究も実施しています。
「SHONAI ROOTS(ショウナイルーツ)」という独自ブランドを立ち上げ、地域商社となり、地域農家・JAと連携。化学肥料・農薬を低減した農業を推奨し、該当する地元農家に対し、栽培に必要となる資材提供や買取販売を行うことで、農業者の所得向上にも貢献。信頼関係を構築し、自社の価値を高め続けています。
地域の未利用資源を用いた自社資材の開発や、同社で選定する「バイオスティミュラント資材」の販売を実施。仮説・実践・検証を繰り返す、いわば実戦で得た経験と栽培ノウハウが備わっています。
適切な資材活用の方法を全国の農地にアドバイスしながら、化学肥料や農薬に依存しない、気候変動リスクにも備えた農業の実現に貢献し、同業との差別化を実現しています。
SHONAI ROOTSの農作物
同社のSDGsの取り組みは主に「環境負荷の低減」「ダイバーシティ推進」「エネルギー使用の削減」です。
「エネルギー使用の削減」については次の【省エネへの取り組み】にて後述します。
農協のカントリーエレベーターから排出されるもみ殻を燃やすことで、ハウス内の暖房として利用。ハウス内の温度を+5度上昇させる効果があります。
温室効果ガスの排出削減量や吸収量をクレジットとして国が認証する「J-クレジット」制度に参加するため、近隣の農業者とともに「庄内バイオ炭環境保全協議会」に参画。地域で連携し、環境負荷低減の動きができるよう、準備を進めています。
冬場は農作物が減少し、従業員の仕事が減ってしまうという課題を抱えています。
これを防ぎ、すべてのパート社員が安心して働ける場所を提供できるよう、生産者と連携したさつまいもの栽培や冬場のベビーリーフの生産量の増加に取り組んでいます。
持続可能な農業のために、環境への配慮は欠かせない
同社の省エネに対しての取り組みは、主に「エネルギー使用の削減」が挙げられます。
有機栽培に適した暖房の探索を行った結果、もみがら暖房機を導入。
もみがらは重油やガスのような化石燃料とは異なる植物由来のパイオマス資源のため、燃焼しても大気中のCO2を増加させないのが特徴です。機体へもみがらを投入したり、すすを掃除したりと人手はかかるものの、化学燃料の価格が高騰しているため、コスト削減も実現できています。
ヤマガタデザインアグリ株式会社は農作物の栽培と合わせて、ブランド立ち上げや資材販売、他農家への指導などを実施。
グループ会社と連携して農業に関する幅広い革新を行う姿から、経済的にも環境的にも豊かな農業経営の実現が可能であると感じます。
次の世代のために一歩前へ進みましょう。
皆様からのご連絡をお待ちしています