①については、観葉植物の成長は遅く商品化まで長年の時間がかかります。例えばロベの人気が急上昇しても、すぐにはロベを作ることはできません。在庫を持っていることが強みとなります。
②については、前職でイベント業界に携わっていた経験を活かし、最新の市場トレンドをつかみ、それに合わせた商品提案をすることができます。
当社は、現村口社長の父親が約60年前に創業した観葉植物農園です。
フェニックス・ロベレニー(以下ロベと略す)、シェフレラを中心に約1万鉢の在庫を持っています。ロベは単幹のヤシで、増やし方は基本的に種から育てる実生のみです。
生育も1年に数センチで、商品として出回る大きさになるには何十年もかかっています。また、観葉植物は、お客様から様々な形を求められるため、それに合わせていろいろな形状の観葉植物を在庫として保有しています。
観葉植物の栽培は、八丈島の気候に合っており、環境に合わせた自然栽培にこだわっています。
ロベを手入れする村口社長
当社の強みは、①1万鉢の在庫、②顧客ニーズに合わせた提案能力です。
シェフレラ 多様な形態の在庫を保有
①については、観葉植物の成長は遅く商品化まで長年の時間がかかります。例えばロベの人気が急上昇しても、すぐにはロベを作ることはできません。在庫を持っていることが強みとなります。
②については、前職でイベント業界に携わっていた経験を活かし、最新の市場トレンドをつかみ、それに合わせた商品提案をすることができます。
最新トレンドをつかむために、東京での展示会、都市で人気の建物・店舗、いまでは大きな販売先となっている家具店を毎年定期的に訪問し、トレンドの変化に合わせて、お客様に観葉植物の提案をしています。
毎年同じものでは、お客様に飽きられてしまうので、数年後に流行しそうな観葉植物の種類や観葉植物の形態を考えて、日々商品開発を進めています。
SDGsの取り組みについては、特に意識した取り組みはしていません。
当社の商品は、自然樹形を基本としており、自然に合わせて樹形が暴れてくれることがよいと考えています。そのため、ハウスでは加温をしていません。ハウスでは、商品が良い状態で長く保てるために、内地で設置される環境に植物が慣れるための設備となっています。
また、八丈島では毎年、モンスター級の台風がきます。台風の風から商品を守るためにハウスを利用しています。これまで、台風被害に備えレジリエンスを上げるためのさまざまな工夫をしてきました。
これが結果として、ターゲット11.b:「包含、資源効率、気候変動の緩和と適応、災害に対する強靱さ(レジリエンス)を目指す総合的政策及び計画を導入・実施」に沿った取組となりっています。
ハウスの中のロべ 密閉型ではなく台風の風の通り道が確保されている
栽培においては、加温していないこと、自然栽培を実践していることから、省エネについて特段の取組はしていません。
商品の流通については、島からコンテナに入れて船で運んでいます。費用の削減のために、コンテナの容積を効率的に使い、無駄なスペースが残らないようにしています。結局このような効率的に仕事に取組むことが、CO2の削減に貢献しています。
八丈富士からの景色 海に囲まれた島での栽培は船便での輸送が避けられない
八丈島の温暖な海洋性気候を活かした フェニックス・ロベレニー、 レザーファン、ルスカス等切り葉、切り花類、観葉鉢物類の農業産出額は約20億円に達しています。
毎年モンスター級の台風が数回来るという過酷な環境下ですが、環境に合った適地適作を知り、日々、栽培技術を磨きながらレジリアントな農業を実現してきたことが、結果としてSDGsの取り組みに繫がっています。
八丈島内でハウス栽培される切り葉 ルスカス
八丈島内でハウス栽培される切り葉 レザーファン
次の世代のために一歩前へ進みましょう。
皆様からのご連絡をお待ちしています