有限会社グリーンハウス

  • 作物ネギ
  • 地域山口県
当社概況

昭和36年に開拓者として松村義人氏(現名誉会長)が干拓地に入植。
当初は米や麦などの水耕農業を行っていました。
その後、区画整備や減反政策の影響もありネギ生産を始め、松村正勝(現会長)が平成6年に有限会社グリーンハウスを設立しました。経営理念は「農業で豊かな暮らしを」「努力、苦労で匠づくり」「職場に笑顔を」「地域を笑顔に」となっています。

現在はビニールハウス110棟・合計面積約4町の中で「ネギ」「青梗菜」「ミニトマト」「ほうれん草」をメインに栽培しています。主な販路は市場出荷となっています。

ハウス外観

ハウス外観

当社の強み

当社のマーケティングにおける強みは、主に以下の2つを挙げることができます。

1). 良質な堆肥をふんだんに使用し、土づくりを行っています。

パイプ潅水

パイプ潅水

また、毎年土壌検査を行い、土の状態を把握し常に改善できるように努めています。又、塩害対策としてパイプ潅水(左写真参考)によるしっかりとした灌水コントロールを行うことで、作物に程よい塩分ストレスをかけ棚もちが良い商品を栽培しています。

2). 作業の機械化を進めることで回転率を上げ、定量出荷を可能にしています。

青ネギ計量結束装置

青ネギ計量結束装置

野菜包装機

野菜包装機

SDGsの取り組み

当社が現在取り組んでいると考えられるSDGs(省エネ関連は後述)のターゲットと内容は、次の4つとなります。

1). ターゲット12.4 「2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。」

施肥設計を詳細に行い、元肥の量やタイミングを適正化することで、余分な追肥を削減しています。

2). ターゲット12.5「2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。」

地元スーパーの朝市にB品出荷を行うことで廃棄品の削減に努めています。又、販路を関東・関西・広島まで広げることで、県内で消費しきれない商品も廃棄することなく売上につなげています。

3). ターゲット6.4「2030年までに、今よりもはるかに効率よく水を使えるようにし、淡水を持続可能な形で利用し、水不足で苦しむ人の数を大きく減らす。」

灌水に溜め池を活用することで、水道水の使用の削減に努めています。

4). ターゲット8.5 「2030年までに、若者や障害者を含む全ての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、並びに同一労働同一賃金を達成する」

農閑期を上手く活用して、有給休暇の他にリフレッシュ休暇などの特別休暇の取得を奨励しています。
また育児・介護休業を取得しやすい労働環境の構築も進めています。その結果として、平成30年に「農業の未来をつくる女性活躍経営体100選」の認定を受けました。

省エネへの取り組み

省エネに対するターゲットは以下の通りです。

  • ターゲット7.3 「エネルギー効率を向上させる」
  • ターゲット3.9 「2030年までに、有害化学物質、並びに大気、水質及び土壌の汚染による死亡及び疾病の件数を大幅に減少させる」
  • ターゲット8.4 「2030年までに、世界の消費と生産における資源効率を漸進的に改善させ、先進国主導の下、持続可能な消費と生産に関する10年計画枠組みに従い、経済成長と環境悪化の分断を図る」

これらのターゲットに紐づく次のような具体的な取り組みを行っています。

1). トマト栽培において、ハウスの開閉のタイミングを適切に行うことで保温効果を上げ、急激な温度変化によるトマトへのストレスを軽減すると同時に、夜間の暖房使用時間の削減に努めています。

2). トマト以外のハウス栽培は無加温栽培を採用しています。

これらの取り組みは、全て良品率の向上を目的としており、結果としてSDGsに繋がっていると考えられます。経営理念にも明記されている「匠」の仕事を追い求めた結果、今のやり方になったと仰っていました。

その他

当社は今後、多品目化を目指していく考えです。
需要にマッチした供給を心がけることで「数量×販売価格」が最大化となるような適正量を見極めて利益率の向上を図りたいと仰っていました。

結論

商品の品質維持に対する取り組みが同時に環境への配慮に繋がっていると感じました。
当社は今後も小学生や高校・大学生に農業体験の場を提供するなどの取り組みを通じて地元に愛される会社づくりに努めたいと仰っていました。

次の世代のために一歩前へ進みましょう。

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