株式会社ほっとファーム

  • 作物アスパラガス、ピーマン、リーフレタス
  • 地域北海道
当社概況

当社は地域に根差した「人が集まる農業」を目指して地元農家の有志が集まり2016年に設立されました。
北海道農業研究センターと連携して無加温パイプハウスを導入しています。
当社の温室は10棟で、面積は約1ha。そこでは主に「ピーマン」「いちご」「アスパラガス」と無加温栽培として「リーフレタス」を栽培しています。又、一部の農地では有機JASの認証も取得しています。現在の販路は農協が約9割、残りは地元スーパーへの直売となっています。

ハウス外観

ハウス外観

当園の強み

当社のマーケティングにおける強みは、主に以下の3つを挙げることができます。

  • グループ会社がキャンプ場や森林公園を運営しているため、そこから「いちご狩り」「ブルーベリー狩り」への集客導線を作りやすくシナジー効果があります。
  • 無加温栽培を取り入れることで冬季も温室ハウスを遊休させることなく周年栽培が可能となっています。
    このことが収益の安定化に寄与しています。
  • 近郊地域の農家と人脈ネットワークを形成することで、農業に関するノウハウを効率的に吸収できています。

SDGsの取り組み

当社が現在取り組んでいると考えられるSDGs(省エネ関連は後述)のターゲットと内容は、次の4つとなります。

1). ターゲット4.4「2030年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。」

現在、企業として休暇や労働時間の制度を調整中です。又、作業の標準化を進めながら誰でも働きやすい環境を目指しています。

2). ターゲット13.3「気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。」

有機栽培

有機栽培

野菜作では有機栽培を行っており、水稲栽培ではしっかり工程を管理することで減農薬・減肥に努めています。

又、今後導入する「蜜苗栽培」によって輸送の回数を削減させるようにも務めています。

省エネへの取り組み

当社の省エネへの取り組みのターゲットは以下の通りです。

当社の省エネへの取り組みのターゲットは以下の通りです。

ターゲット3.9 「2030年までに、有害化学物質、並びに大気、水質及び土壌の汚染による死亡及び疾病の件数を大幅に減少させる」

ターゲット8.4 「2030年までに、世界の消費と生産における資源効率を漸進的に改善させ、先進国主導の下、持続可能な消費と生産に関する10年計画枠組みに従い、経済成長と環境悪化の分断を図る」

ターゲットに紐づく具体的な取り組み内容は以下の2つとなります

1). 無加温栽培の採用

北海道農業センターと連記しながら無加温ハウスを導入しました。これにより暖房に関する重油の使用は年に数時間程度となっています。

無加温栽培の様子

無加温栽培の様子

2). 温度管理の自動化

温度センサー

温度センサー

温度センサー付きの自動巻き上げ機などを導入することで、温度管理の精緻化を図り余分なエネルギーコストの削減に努めています。

無加温ハウスの導入を決めた背景には環境保護はもちろん、それとは別に「周年栽培による従業員の雇用継続」や「他企業との違いのアピール」などの目的がありました。
しかし農業への取組が初めてだったこともあり、無加温栽培の品目を決めるまでには多くのトライ&エラーを繰り返してきました。
品質の維持はもちろんのこと、生産~流通までのトータルコストも加味した上で現在「リーフレタス」を無加温栽培の品目としています。

その他

当社は今後5年で売上規模を現在の1.5~2倍まで拡大していく予定です。
水稲面積を現在の1.5倍、ピーマンの収穫量を現在の3倍とすることで農業経営の安定化に努めたいとのことです。
又、同時にグループ会社が運営している森林公園やキャンプ場との連携を強め観光農園を通じて地域貢献にも努めたいとのことでした。

結論

社長自身がお話された「農業の初心者」がたった6年の間に事業を拡大に成功した要因には外部の意見に真摯に耳を傾ける姿勢と、その意見を具体的な形におとしこむ行動力が大きく寄与していると考えられます。
これからも様々なトライ&エラーを繰り返しながら、当社が目指す「人の集まる農業」の達成に向かっていくことと期待が膨らみます。

次の世代のために一歩前へ進みましょう。

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