ゆめファーム全農SAGA

  • 作物キュウリ
  • 地域佐賀県
当社概況

当施設は、JA全農がJAさがと佐賀市と連携し、キュウリの大規模多収栽培実証施設として設置されました。
農業経験の有無を問わず高収益を実現できる経営モデルの構築を目標に掲げています。
軒高5m、14棟の連棟ハウスで構成され、施設面積は約1haです。作業従事者のほぼ全員が未経験者でスタートした農園ですが、10aあたりの可販果収量は土耕区で54.7t、養液区では56.2tを稼働1年目で達成したことで話題になりました。キュウリにとって最高の環境に近づくよう探究しています。

施設外観

施設外観

当社の強み

オランダのデータ駆動環境制御だけでなく篤農家の優れた観察力や栽培管理を掛け合わせることで、変化の多い日本の気候に応じた現場の調整力が強みです。
データを用いてPDCAを繰り返し、生産性向上に取り組んでいます。

また、隣接する佐賀市清掃工場から排熱及びCO2の供給を受け、地域循環型の農業を行えるところです。
地域を巻き込み、佐賀市、JAさが、全農が連携し、ハードとソフトの両面において新しいビジネスモデルにチャレンジする体制を整え、持続可能な農業に取り組んでいます。

包括連携協定イメージ

包括連携協定イメージ

SDGsの取り組み

ゴール4 「質の高い教育をみんなに」

研修生を受け入れ、当社で得られたノウハウの普及に尽力されています。
特に、担い手や新規就農者育成では、手取り収入を如何に向上させるかに重点を置き、生産基盤の維持向上に取り組まれています。

ゴール8 「働きがいも経済成長も」

ロックウール養液区でハイワイヤーつるおろし栽培を取り入れ、作業性を高めています。
また、社員の有給休暇取得推奨や労働時間の平準化に取り組み、働きやすい職場づくりに取り組んでいます。

養液栽培

養液栽培

土耕栽培

土耕栽培

省エネへの取り組み

1). 清掃工場の排熱や捨てられていたCO2を資源化し、地域循環型の農業を実践されています。

佐賀市清掃工場のホームページより

佐賀市清掃工場のホームページより

2). 夏場の温度上昇を避ける取り組みをしています。施設面では、軒高にすることで、夏の温度上昇を低減する事ができます。さらに、天窓は、天井部の両面全体が開き、通常よりも開口部面積を大きくしています(両面全天窓)。

3). 採光性を高め収穫量を高める工夫をしています。採光性に優れた硬質フィルムの採用、強度の高い骨材でピッチを幅広く取り、使用本数を通常の半分にして太陽光を遮る面積を減らしています。カーテンも光を遮らないよう小さくたためるように配慮しています。

その他

栽培管理は、環境管理、灌水管理、作業管理の三つの基本を大事にして取り組んでいます。

キュウリにとって最適な温度、光、風、CO2、灌水(EC、pH、量、回数)、廃液リサイクル、適時の作業とは何かを探究しています。農場をスタートした際、施設や装置のハードを導入しただけでは、収益を上げることは難しいことを実感しました。
そこで、いかに社員の技術力、作業スピードを高められるかソフト面での改善を行っていくか検討を重ね、データを活用しつつ社内研修や情報交換を経て、作業スピード大きく向上させることに成功しています。

結論

JA全農は、通常栽培の2~4倍の収量を挙げるという高い目標を掲げ、協力体制を構築し、養液栽培と土耕栽培の両方において達成され、多収記録を作られてきました。

昨今は、海外情勢が不安定で、輸入品の高騰や輸送の停滞が生じ、国内自給の重要性がより高まってきております。当社で培った大規模多収技術を普及させることは、施設野菜をリーズナブルな価格で安定的に供給することに繋がると考えられます。

日本の食料安全保障を高めるために、今後も高い目標をかかげ達成に向け関係者が協力し、そこで培った技術を普及させることが重要であるといえます。

次の世代のために一歩前へ進みましょう。

皆様からのご連絡をお待ちしています

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