黒岩正充

  • 作物ピーマン
  • 地域高知県
当社概況

当園は、高知県安芸地区で、家族経営によりピーマンの栽培をしています。

黒岩社長は、卒業後大手電機会社に就職し高知市内で働いていました。

29歳で結婚、結婚を機に、大手電機会社を退職し、義理の父が経営する安芸地区のピーマン農家に弟子入りし、ピーマン栽培の修行をはじめました。

結婚前から、ピーマン栽培の手伝いをしていて、都会の喧騒より、静かな田舎暮らしの方が自分に向いていると考えたそうです。ハウスの中では、農薬を使わない天敵栽培を実践しています。

ハウスの中で 黒岩社長

ハウスの中で 黒岩社長

当社の強み

天敵となるカスミカメムシ

天敵となるカスミカメムシ

当社の強みは、①虫を使った天敵栽培の技術の蓄積があること、②自然の環境を施設内につくり栽培をしていることの2点です。

①については、安芸農業改良普及センターの天敵栽培の第一人者で合った榎本氏・岡林氏に施設栽培ピーマンにおける天敵栽培の指導を受けることができた。また安芸地区の指導バックアップ体制がしっかりしたことも大きな成功の要因と考えています。

②については、有機栽培に取り組み、微生物の力を借りることで、昔ながらのしっかりした美味しいピーマン栽培が実践されています。

SDGsの取り組み

SDGsの取り組みについては、第一に、SDGsへの取組むことを意識して取組むのではなく、普通にある、地球に優しい栽培、廃棄が増えない作物の栽培、昔ながらのぬかやもみ殻をつかい、有用微生物の力を借りて植物が病気にならない栽培などを意識しています。

CO2の削減については、早い段階からヒートポンプと導入し、ハイブリット型施設園芸にしています。
これにより自然の環境を施設内に作り、天敵栽培と捕殺に有効な高性能粘着トラップを用いて農薬・消毒なしの農業を実践しています。

高性能粘着トラップ

高性能粘着トラップ

省エネへの取り組み

省エネは、前述のとおりヒートポンプを導入しています。
ヒートポンプと重油を併用することで、重油の使用量を削減することができました。
また、ハウス内が高温になる時の対策としてミスト発生装置も利用しています。
ここに来て、電力料金の予想を超える急騰で光熱費が値上がりしており、重油とヒートポンプの利用割合を見直す必要があると考えています。

(左)ヒートポンプ (右)重油施設

(左)ヒートポンプ (右)重油施設

その他

娘さんの自由研究(小学5年生)

娘さんの自由研究(小学5年生)

当社の天敵栽培は試行錯誤の連続でした。娘さんも、小さい時から天敵栽培のお手伝いをしており、川べりでテントウムシを捕獲しては、黒岩社長が1匹10円のお小遣いを渡して、天敵となる虫を集めてきました。

テントウムシがアブラムシを食べると言われていますが、テントウムシの幼虫の方がアブラムシを良く食べることがわかり、幼虫を集めたときもありますが、幼虫に寄生する虫のことを知らずにテントウムシの幼虫が全滅したこともありました。

結論

天敵栽培・有機栽培で美味しい野菜作りを実践しています。
CO2削減にも取り組んできましたが、光熱費の急騰で、販売価格にコスト上昇が反映できなければ、加熱方法の見直しをする必要に迫られています。

ピーマン栽培ハウス外観

ピーマン栽培ハウス外観

次の世代のために一歩前へ進みましょう。

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