株式会社おれん家農園

  • 作物トマト
  • 地域群馬県
当社概況

当社は親会社(関東甲信クボタ)が「農業経営者に対し、製品を用いた成功ノウハウを提供するためのモデル農業経営体」として設立しました。

当社はこれら施設を引き継ぎ、効率的な農業経営として、「土地を借りる」→「規模を拡張する」→「機械化・自動化を導入する」というプロセスで発展してきました。

現在地域の農家の高齢化が進んでいることから、農地20町分の拡大余地をもっております。当社の拡大に際しては、短期間で大規模なビニールハウスを建てて景観を変えてしまうと、周辺住民が不安を感じてしまうかもしれないと考えたため、常に周辺住民とのコミュニケーションを大切にしています。

おれん家農園

おれん家農園

おれん家農園

おれん家農園

当社の強み

当社の強みは、グループ会社が直売所を有し、「販売先」が確保されていることです。

消費者のニーズを直売所がつかみ、農作物の品種の選定や生産量、出荷のタイミングを図り、マーケットインで農作物を作るという流れを構築しています。

生販一体のため、マージンが乗らない販売価格も強みとしてあげられます。

当社の直売所

当社の直売所

SDGsの取り組み

SDGsの取り組みについては、当社は経営効率化を追求した結果としてSDGsに繋がる取り組みを実践してきました。
以前は井戸水を用いていたものの、ポンプの故障が頻発し、逆にコストがかかっていました。

そこで、効率的な栽培を考えた結果、㈱関東農産の技術によるポット栽培を導入しました。
「購入した培土が均等に水を吸い、少ない潅水で間に合う」という特性を持ち、これにより水資源の節約・大切に使う生産体制が構築できました。
ポット栽培導入後は水道料金の大きな負担はなく、およそ5,000円/反・月と低額に収まっています。
また、産業廃棄物の処理コストを避けるという目的から、栽培後を土に戻し肥料として再利用したことで、循環型の農業が達成でき、ゴミを出さない農業へ生まれ変わりました。

廃プラスチック問題についても、マルチ(マルチングシート)を生分解性の機能を有した土に還せる資材にしています。

SDGsを意識したというよりも、人件費削減という効率性・実益性を追求した結果です。マルチを回収したり、ゴミで出したりするより、一緒に耕すことで、廃棄費・人件費削減を実現しています。

ポット栽培 黒いチューブで灌水を実施

ポット栽培 黒いチューブで灌水を実施

省エネへの取り組み

省エネは、ヒートポンプなどの最新設備を入れることで実践しています。ただし、化石燃料を用いて火を焚かないと暖かくはならないのが現実で、CO2排出の課題が残ります。

最近の燃料費高騰は経営を圧迫させる大きな問題となっており、省エネに取り組むべく、現場では様々な工夫を行っています。

即効性がありコストがかからないものでは、ハウスの扉をすきま風が入らないようにする工夫も積極的に取り組んでいます。
例えば、二重扉化やハウス壁面の多重化により断熱を実施しました。さらに、梱包材を使わず、段ボールゴミを出さない取り組みも行っています。

ヒートポンプの室内装置

ヒートポンプの室内装置

その他

直面する課題としては、昨今の社会情勢による肥料代の激しい高騰があります。化成肥料から緑肥に移行し、堆肥を入れるよりコストが高いが、労力面で節約をしています。
また、J-GAPに取り組み省エネについて工夫ができる点がないか、定期的に検討するよう意識しています。

結論

経営改善のために燃料費・人件費の削減に取組んできたことが、燃料使用料の削減となり、CO2の排出量コントロールに繫がっています。

効率的な経営を目指し、「土地を借りる」「規模を拡張する」「機械化・自動化を導入する」というこれまでの流れが、結果的に、現在の循環型農業の推進力となっています。

省エネ(燃料費)人件費、その他費用(肥料費)削減を継続していくためには、J-GAPで取り組む工程表を使い、繰り返し業務を見直すことが改善の近道といえます。

次の世代のために一歩前へ進みましょう。

皆様からのご連絡をお待ちしています

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