農業法人 サラダボウルグループ

  • 作物トマト
  • 地域山梨県
当社概況

当社は、2004年(平成16年)に「農業の新しいカタチを創りたい」との強い想いにより、農業法人として設立しました。
社名は、当時メジャーリーグのワールドチャンピオンになったばかりのアナハイム・エンゼルス(現:ロサンゼルス・エンゼルス) 経営陣の、「メジャー球団には多くの国から様々な人種、豊かな個性や才能がいる選手が集まり、強烈な個の集団がお互いに他の良さを引き出しながらひとつのチームを作る、サラダボウルのようなものである」という話に感銘を受け、名付けました。
各々の個性が最大限引き出され、価値観を共有するボウル(=器)のような法人をつくりたいと考え、現在、国内9拠点で次世代施設園芸を展開しています。

販売先様は、大手の量販店やスーパー、地域の小規模店も含め、多岐に渡ります。
そして、地域と一体となり地域に根差す農業法人として、地域に価値ある産業を創るため、グループ会社のアグリビジョン、兵庫ネクストファーム、アグリサイト、いわて銀河農園、みやま坂上農園、みちのく白河農園、富士のふもと農園、プロヴィンチア、PAN-SALADBOWL JSCなどと事業を運営しています。

「当社の事業の強い想い:農業の新しいカタチを創る」

「当社の事業の強い想い:農業の新しいカタチを創る」

強み

当社の強みは、強い農業経営を創る【10のキー・ファクター】に凝縮されます。
マーケットクリエーションとは、生産したものを出荷する“取り引き”でなく、販売先のスーパー様と消費者が本当に欲しいものを一緒に考え、探し、作り、お届けする“取り組み”です。

生産工程管理の取り組みでは、QCDF(品質・コスト・流通・柔軟性)の向上、これまでの農業では困難とされてきた4定(定時、定量、定品質、定価格)の実現に向け、現場の事実(ファクト)のデータ化を積極的に行い、各農場の状況をグループ全体でも共有し、活用しています。

また、プライシング(価格形成)に関する取り組みでは、誰かと争い、何かを奪い合って大きくなるのではなく、自ら価値を創り出す戦略性を持った生産設計と管理による、農業生産を推進しています。

「当社の10のキー・ファクター」

「当社の10のキー・ファクター」

「取引先のスーパーの現場」「生産工程を支える現場と人」

「取引先のスーパーの現場」「生産工程を支える現場と人」

SDGsの取り組み

当社ミッションの「農業の新しいカタチを創る」ためには、社会的要請に応える事業展開が必要です。その意味では、SDGsは当社事業が目指す姿そのものだと考え、様々な取り組みを実践しています。

具体的には、人々の健康面の課題解決に向け、生鮮品としては国内で初めて、機能性表示食品の承認を受けたトマトを生産。高めの血圧を下げる・一時的なストレスや疲労感を緩和する・紫外線から肌を保護する、などの効果がある野菜を販売しています。
環境面では、循環型の灌水設備を導入し、廃水の少ないリサイクル型の栽培に取り組んでいます。

また、当社は「安心し、誇りを持って、長く働ける」農業のカタチを目指しており、機械化などによって女性や年配の方が働きやすい、労働負荷が少ない環境を整備しています。
性別・年齢・国籍など、多様なバックグラウンドを持つ社員の就労への要望を踏まえた、柔軟なシフト体制を組んでいます。
更には、創業以降、複数のグループ法人での障がい者雇用を通じて、障がい者の自立支援に注力しています。
2021年(令和3年)12月には、障がい者の自立支援と地域社会への貢献、農林水産省が推進する「農福連携」の実現に向け、株式会社トクヤマと合弁にて、山口県柳井市に農業法人「株式会社トクヤマゆうゆうファーム」を設立しました。

省エネの取り組み

当社グループは国内の複数拠点で様々な品目・品種の作物を栽培しています。各地の気候条件や栽培品種によって、最適な省エネの手法が異なります。様々な栽培技術・生産設備・資材に関する情報を国内外から広く収集し、最も良いものを選定・導入するようにしています。また、省エネに向けた取り組みには、当社の現状把握も必要であると考え、温室効果ガス(GHG)排出量の見える化のため、2022年(令和4年)5月にアスゼロ*1を導入しました。  エネルギー利用等の効率化に向けた取り組みでは、貯湯槽(ストレージタンク)の活用によって、ボイラーから得た熱と二酸化炭素(CO2)の双方を、昼夜を通じて効率的に利用できるようになりました。また、温室の窓を開放することなく、内外の空気を効果的に交換できる設備を導入しました。これにより、化石燃料の利用量を大幅に削減することができました。

更には、兵庫県の農場では、太陽光発電や木質バイオマス発電を導入した再生可能エネルギーの活用に、8年前の創業時から取り組んでいます。販売面においては紙素材のパッケージを利用することで、脱炭素の取り組みに繋げています。

*1アスゼロ…複雑だったGHG排出量算出業務をカンタンにサポートする、GHG排出量見える化・削減クラウドサービス。温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、サプライチェーン排出量(Scope1-3)の報告・情報開示を支援。

その他

 当社は、将来の日本の農業をリードする真の経営者を育てるため、「『人』を育てられる『人』を育てる」ことに力を入れています。人材の成長に向き合うには、環境、仕組、実践の3つの要素が重要と考えています。

1)環境

生産設計~生産管理~販売~流通というフードバリューチェーンを構築し、アジアや世界に広めるグローバルブランドを育てるなど、様々は農業プロジェクトを進行しています。

2)仕組み

様々な分野の勉強会を社内で開催しています。
農業経営から現場の技術まで幅広いテーマで知識の習得や意見交換を行い、切磋琢磨しながらスキルアップをしています。
また、優れた経営感覚を備えた農業経営のトッププロを育成するため、オンライン配信を中心にした「オンライン・アグリビジネススクール」を開催しています。

3)実践

日々、5S活動として現場の即時改善を徹底し、「チェックリスト」を活用した自身の活動の評価を行う事を繰り返す事で習慣化しています。  そして、「誰にも出来ない事が出来るようになる」ことを目指すのではなく、「誰にでも出来ることを、誰にも出来ない水準で、特別丁寧に徹底する」ことを目指しています。

「当社の次世代の農業リーダーを育てる仕組み」

「当社の次世代の農業リーダーを育てる仕組み」

結論

当社は、「農業の新しいカタチを創る」ことをミッションに置き、時代の移り変わりに即した社会的要請に応える事業を、農業を通じてつくることを目指しています。

SDGs及び省エネの取り組みも、事業運営上の前提だと捉えています。今後の強化の方向として、カーボンオフセットの促進が重要であり、パートナー企業との連携も含め、現実的な方法を検討しています。また、多様な人材の働き方(ダイバーシティ経営)を推進し、担い手不足や高齢化が進む農業分野で、新たな働き手を確保しています。今後、どのような新しいカタチができるのか、注目です。

次の世代のために一歩前へ進みましょう。

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