当法人は、広島県尾道市瀬戸田町高根島でレモン及びせとかをハウス栽培している農事組合法人です。高根島は面積約5.6k㎡の瀬戸内海の小さな島で、温暖な気候に恵まれ、古くから柑橘栽培が盛んに行われています。
代表理事である長畠耕一氏は、将来にわたって島で果樹栽培を経営していくためには、周年栽培が可能となるハウスでの栽培が必要と考えました。なぜなら、面積の限られた高根島では、規模拡大による所得向上には限界があったためです。
平成21年、島の仲間を募り、農事組合法人レモンの郷を設立しました。当初、せとかやみかんを作ろうと思っていましたが、日当たりの良い土地が集積できなかったことから、糖度が求められないレモンを栽培することにしたそうです。農事組合法人の構成員は7名で、5名が慣行栽培、2名が有機栽培を行っています。
(農)レモンの郷代表理事 長畠耕一氏
ハウスでのレモン栽培は、全国的にも行われているところが少ない中、元広島県果樹研究同志会会長でもある長畠耕一氏が、新しい技術や情報を外部から積極的に取り入れ、構成員同士、助け合いながら経営を行っています。
また、定期的に勉強会を開催し、技術員、試験所、指導所等の方々と園地回りをして構成員の栽培技術向上に努めています。
SDGsの取組としては、代表理事である長畠氏が管理するハウスでは、消費者の要望に応える形で、以下のSDGsに繋がる取り組みを実践してきました。
代表理事長畠氏が管理するレモンハウスでは、ハウス内で鶏を放し飼いにすることで害虫駆除や除草を行っています。
また、剪定した枝を有機物として土壌に還元しています。これら化学農薬や化学肥料を使わない取組みにより、人の健康や環境への悪影響を最小化しています。
レモンハウス内で放し飼いの鶏
代表理事長畠氏が管理するレモンハウスでは、少加温栽培を取り入れていることから、エネルギーの使用量を削減し、エネルギー効率の改善に貢献しています。
農事組合法人レモンの郷として、経理及び販売担当に女性を起用し、ICT技術を活用して業務を行っています。女性が自己の能力を十分に発揮して活躍できる場としています。
上述のとおり代表理事長畠氏が管理するレモンハウスにおいては、少加温栽培を取り入れています。また、他のハウスにもヒートポンプを導入し、エネルギー使用量の削減に努めています。
当法人の代表理事長畠氏が管理するレモンハウスは、化学農薬や化学肥料を使用せず、また少加温栽培を行うことで温室効果ガスの排出量の削減を実現しています。
次の世代のために一歩前へ進みましょう。
皆様からのご連絡をお待ちしています