環境関係のセミナーの懇親で知り合った星氏(現近畿大学教授)に「自身で取り組める環境制御」の存在を聞かされました。
その後星氏のもとに通い、書籍などで知識をつけながら電気工事士の資格を取得し複合環境制御システムを自作して導入しました(左写真)。
平成元年に家業の農業を継ぎ、2022年末に法人化。
社名には「梅香る町みなべ町と地元の千里観音様から頂き、梅(香)とともに会社(音)が(千)年(ずっと)続く」という願いが込められています。
現在の主な栽培品目は南高梅(500a)、ミニトマト(7.5a)、ウスイエンドウ(2a)。販売先は、梅は梅干しに一次加工をし原料梅干しとして加工業者へ、ミニトマト、ウスイエンドウはJAとなっています。
又、和歌山県みなべ町で農業をしている有志と共に、水田の多面的機能の維持を支援する目的でドローンを活用した水稲の消毒の営農支援事業の展開にも努めています。
ハウス内観
特別栽培の高糖度ミニトマト
当社のマーケティングにおける強みは、主に以下の3つを挙げることができます。
当社が現在取り組んでいると考えられるSDGs(省エネ関連は後述)のターゲットと内容は、次の3つとなります。
電動台車やレールの活用、コンピューターによる管理を実践することにより、常日頃から作業の効率化・省力化を目指し、臨時雇用者にも働きやすい現場づくり心掛けています。
複合環境制御システム
環境関係のセミナーの懇親で知り合った星氏(現近畿大学教授)に「自身で取り組める環境制御」の存在を聞かされました。
その後星氏のもとに通い、書籍などで知識をつけながら電気工事士の資格を取得し複合環境制御システムを自作して導入しました(左写真)。
化学肥料の使用をやめ、有機肥料に変えています。これにより余剰放出窒素量の削減に努め、環境に配慮しています。
当社の省エネへの取り組みのターゲットは以下の通りです。
ターゲットに紐づく具体的な取り組み内容は以下の通りになります。
当社の省エネに対しての取り組みの一つして「局所加温の採用」が挙げられます。
これにより温室全体の暖房が不要になったり、設定温度を低くしたりすることができるため、重油などの燃料消費量を削減に寄与しています。
また前述の複合環境制御システムを導入したことにより無駄なエネルギー使用の削減に大きく寄与しています。これらの取り組みの結果、収穫量当たりの使用エネルギーコストは順調に減少してきています。
このような省エネに対しての取り組みの背景について、コスト削減というよりは生産性向上を主な目的に置いています。
そこには「持続可能な農業の実現を目指す」という創業時の思いが大きく寄与していました。
「持続可能」と言う言葉の定義を「経営の安定」だけでなく「環境維持」まで広く捉えているからこそ、「自然あっての農業」という想いが大きく影響しています。今後はハウスへのCO2注入時に出来るお湯の熱を夜間のハウス暖房に活用し更なるエネルギー使用の削減に努める取り組みも考えています。
当社は今後のビジョンとして、「地に足つけたしっかりとした経営と効率を重視した農業経営の確立」を挙げています。
しっかり売上を伴った農業を目指し、次の世代にバトンを渡したい考えです。
今後はイチゴ栽培やミニトマトやイチゴの加工品製造販売、求められるサービスをトータルに提供できる農業支援サービスなど広く事業を展開していきたいと仰っていました。
様々な取り組みの中で「持続可能な農業」というのが、常に軸としてあるようにインタビューを通して感じました。
「つながる人、環境に喜んでもらえる事、それをやりがいや喜びに」という経営理念からも分かるように自社が携わる全てが喜んでもらえるように、これからも様々な取り組みを行い地元の農業の活性化の中心になるのではないでしょうか。
次の世代のために一歩前へ進みましょう。
皆様からのご連絡をお待ちしています