株式会社げんき農場

  • 作物イチゴ
  • 地域埼玉県
当社概況

株式会社げんき農場(以下、当社)は、渡辺パイプ株式会社(以下、親会社)の一事業部門から2021年7月に分社化して設立されました。

親会社のビニールハウスや関連する製品の開発・運用実験を行う試験農場であると同時に、それら商品を使った作物の栽培や販売を行う実践農場でもあります。

げんき農場としては国内に埼玉県羽生市と千葉県八街市の2拠点あり、この羽生農場では、八角クリアハウスでイチゴの栽培を行っています。

キッチンカーの前で担当の箭柏さん

キッチンカーの前で担当の箭柏さん

同社の強み

当社の強みは、スマート農業を実践している点です。
品質の良いいちごを栽培したり、収量を向上させたりするには、ハウス内をより良い栽培環境に保つことが欠かせません。日々データ収集をしながら、ノウハウを蓄積させることで、品質を安定させげんきいっぱいの美味しいいちごをお届けできると考えています。
この事業を始めた想いは、儲かる農業のモデルを作り提案することで、農業人口を増やしたい、ということです。

最新設備を取り入れたスマート農業ハウス

最新設備を取り入れたスマート農業ハウス

当社で得た技術やノウハウはWEBページ上で「営農通信」として公開したり、新規就農希望者の研修施設「SEDIAトレーニングセンター」で実践的に学ぶことができます。

販売チャネルは大きく2ルートあり、直売所やスーパーでの産直品と、食べチョクやポケットマルシェなどのECサイトです。売上の6割弱がECサイトというのが特徴で、コロナ禍初期のお家需要に上手く乗ることで、確立できました。
ECサイトで販売は、自分たちで価格を決められるため単価アップにつなげることができました。ただし、出荷・梱包といった配送準備に手間がかかります。また全国にファンを作るためにインスタグラムといったSNSを活用するなど様々な工夫が必要です。

SDGsの取り組み

外部から病害虫を持ち込まないために、前室を設け靴の履き替えを行うことで、圃場の隔離を行っています。

農薬削減の一環としては、天敵資材ならびに紫外線ライトを活用しています。夜間に紫外線ライトを照射することにより、うどんこ病の発生を予防し、農薬や散布の手間を減らすことができました。

天敵資材を活用し減農薬を実践

天敵資材を活用し減農薬を実践

肥料は、かん水制御の方法を工夫して削減しています。環境制御盤(ウルトラエースシリーズT600)は日射量に合わせて自動で灌水量を管理することができ、時間制御に比べて肥料を1割削減することができました。この制御盤はスマートフォンなどで遠隔制御ができ、遠く離れていても温度・CO₂濃度などのデータをモニタリングできたり、機器を操作したりすることができます。

省エネの取り組み

暖房効率を上げるためサイドカーテンを2重に

暖房効率を上げるためサイドカーテンを2重に

暖房効率を向上させるために従来一重だったサイドカーテンを二重にしたり、CO₂の供給を最低限に抑えるためにダクトや循環扇の配置を工夫しています。

最近の悩み事は燃料高騰化です。暖房を止めると原価が改善しますが、その分収量が減少したり、生育が遅くなったりして収入が減ってしまうからです。
このバランスが見極められるよう、燃料費を抑える暖房機の管理についてデータを収集している状況です。

その他

廃棄ロスの削減のために、2022年5月からキッチンカーでの販売も行っています。

ここでは、規格外品や売れ残ったイチゴを冷凍し、スムージーなどに加工しています。
お客様と直接コミュニケーションが取れるため励みになりますし、夏場の収益確保につなげることもできました。

結論

いちごに快適な環境を作ることを念頭に様々な取り組みをしたことが、SDGsにつながる結果となっています。
病害虫対策の徹底とスマート農業の組み合わせで、コスト削減は可能です。

次の世代のために一歩前へ進みましょう。

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