当社の強みは、有機JASは取得していないものの、化学肥料は使わず、牛糞、鶏糞、竹炭、竹酢液など、施設周辺の豊富な自然資源を利用した栽培ができる環境とそのノウハウがあることです。
その結果、安心・安全で皮まで食べられるバナナを生産することができます。
また、自社ホームページのネットショップ、ふるさと納税などの産直サイト、道の駅などの直売所、農園での直接販売と、多様な販売ルートをもっています。
当社は、再生可能エネルギー事業などを手掛ける「株式会社ユニ・ロット」が太陽光発電事業用に取得した土地の一部を有効活用するため、岡山のもんげーバナナをヒントに、バナナの栽培・販売事業を行う会社として設立されました。この国産バナナの栽培と普及を通して、地元人材の雇用を含めた地域貢献と、木更津の地から拡がる新たな農ビジネスへの取り組みを行っています。
地名にちなんで名づけられた「きみさらずバナナ」は、樹上で熟させることでもっちりと上品な甘さをもち、皮が薄く、農薬を使用せずに栽培しているため、栄養価が高い皮ごと食べられます。メディアでも取り上げられ人気となっています。
坂田社長
バナナハウス内
当社の強みは、有機JASは取得していないものの、化学肥料は使わず、牛糞、鶏糞、竹炭、竹酢液など、施設周辺の豊富な自然資源を利用した栽培ができる環境とそのノウハウがあることです。
その結果、安心・安全で皮まで食べられるバナナを生産することができます。
また、自社ホームページのネットショップ、ふるさと納税などの産直サイト、道の駅などの直売所、農園での直接販売と、多様な販売ルートをもっています。
SDGsの取り組みについては、当社は、2年前からハウスの設定温度を下げる取り組みをしています。ねらいは燃料費の削減です。
これによって、以前に比べて燃料使用量は約半分になりました。今は燃料単価が高騰しているため、減らした量ほど燃料費は減っていませんが、大きな省エネを達成しています。あまり温度を下げると葉っぱが黄色くなるなど低温障害を引き起こしてしまうため、バナナの品質に影響しないぎりぎりの温度は何度か模索しているところです。
また、収穫が終わったバナナの茎や葉っぱは腐りますが、これを廃棄するのではなく、堆肥にすることで、堆肥が醗酵する際に発する熱や炭酸ガスを利用できないか、試行錯誤しながら取り組んでいます。これがうまく行って、堆肥の発酵熱で温度を1度でも2度でも上げることができれば、さらなる省エネが実現するとともに、循環型農業にもつながります。千葉には木材チップがたくさんあるため、それらの有効活用も視野に入ります。
そのほか、当社では、近くに海や里山がある立地を活かし、海水から土にミネラルを補給したり、腐葉土で土壌改良を行うなど、多くの自然資源を活用した取り組みがなされています。これらは海や陸の豊かさなど自然環境を守る意識につながるものであり、これら自然資源の利用そのものが、ひいてはSDGsの取り組みになっていると言えます。
バナナを堆肥にしたもの
当社のバナナは高価格のプレミアムバナナであることから、栽培や販売に当たっては、常に丁寧な作業を心掛けています。
また、近い将来は、さらに遊休土地を利用した体験型サービスの提供やキッチンカーでの販売を始めたいと考えています。体験型サービスというのは収穫体験の提供です。バナナは収穫してすぐに食べられるものではないため、違う作物を栽培する必要があり、併せて農園周辺の進入路も整備する必要があります。近々これらを手掛けていきたいと考えています。
農園で販売されているきみさらずバナナ
燃料費および廃棄コストの削減や立地を活かした自然資源の利用が、省エネおよび循環型農業の推進につながっています。
次の世代のために一歩前へ進みましょう。
皆様からのご連絡をお待ちしています