当社は1970年、会長(現代表の父)が家業である農業に就き、従来の水稲に加えて、施設トマトを導入しました。米1俵2万円の時代に「今後米の価格は下がる」と予測し、新たな作物としてトマトを導入しました。
1972年には花の消費が増えている社会状況を鑑み、冬場に低温で生産できる花きとしてフリージアを導入しました。その後ユリの生産を始め、1988年に周年栽培体制を確立します。時を経て2001年に法人化し、2015年に現代表の平出賢司氏が代表取締役に就任、「花を通じて豊かな暮らしに貢献する」を経営理念に、消費者のみならず、従業員の豊かな暮らしにも会社として貢献に努められています。
ハウス内部
店舗
当社の強みは、データ管理を徹底して行っていることです。
例えば、ハウスの稼働率を高めるため、畝ごとに定植計画を立て、空いてしまう期間が極力少なくなるようにしています。また、現代表が作成したAccessによる栽培履歴データベースにより、定植の段階で採花時期が予測可能となっています。
定植計画・履歴(Excel)
栽培履歴データベース(Access)
SDGsの取り組みとしては、当社は花き産業総合認証環境認証のMPS-ABCに参加し、MPS-ABCの仕組みに則る形でPDCAサイクルを回してきたことで、最高位であるMPS-A+を取得、以下のSDGsに繋がる取り組みを行ってきました。
農薬使用量の見える化、MPS-ABCでの評価を通じ、熱水土壌消毒を取り入れるなど改善を重ねることで減農薬に成功しています。農薬使用量の削減により、人の健康や環境への悪影響を最小化しています。
出典:MPS-ABC説明資料
熱水土壌消毒機
季節的な雇用も多い農業において、周年栽培を確立したことで周年雇用が可能となりました。また、「働いている人も豊かな暮らしを」の考えのもと、安全・安心な労働環境づくりを促進しています。
太陽光発電やヒートポンプを導入し、エネルギーの使用量を削減。再生可能エネルギーの割合拡大に寄与すると共に、エネルギー効率の改善に貢献しています。
太陽光発電
ヒートポンプ
上述のとおり、太陽光発電の導入、ヒートポンプと重油暖房機とのハイブリッドシステム導入により、CO2排出量を28t削減しました。
当社は「20年後、30年後も花を作るために、今、何ができるか」という長期的な視点と短期的な視点で経営を考えるなか、環境に対して当社ができることをMPS-ABCの仕組みを活用しながら実践しています。結果として、CO2の排出量削減に成功しています。
また、データ分析、改善を繰り返す経営を行っていることで、安定的に高収益を実現しています。
次の世代のために一歩前へ進みましょう。
皆様からのご連絡をお待ちしています